煮干鰮らーめん 圓(エン)§6

こちらは「昔ながらのラーメン」大盛です。

「うーん、ラーメンの味ってヨクわかんねーよ。だってさぁ、俺って『伊勢うどん』の国の人だもーん」
スズキさんにメールを送った後の私は、友人達の前でソウ公言するようになった。
しかしながら、ソウ公言していた私はソノ後も小懲りなく圓にコソコソ通い続けた。
「えっ?ウソ?通ってたの?…オマエは『ラーメンではなく、ウドンが好き』と公言していたではないか!!!『伊勢うどんサイコー』と公言していたではないか!!!」
そう突っ込まれそう。
しかし、本当なんです。
そうなんです。
私、通っていますの(笑)


言い訳してもヨカですか?
いやさ、なんかね、圓にフラフラ通っているうちにね、
アノ味が、なんだか好きになっちゃったのさ。
今でもそうなのだが、私には「ラーメンの味」は分からない。
これは真実だ。
しかし、通い続けるうちに、アノ味に慣れちゃったのかなぁ?
しばらく食べないと、アノ味が恋しくなってくるんだよ。
「ラーメンの味はワカランが圓の味は恋しい」
そんな体質になってしまったのさ。
そういうわけで、私は月に一度か二度、圓にコソコソ通っていた。
スズキさんと逢うこともなく、
私は一人黙々と圓に通い続けた。
おそらく一年くらいそんなペースで通っているだろうか?
それは今も続いている。


こないだも行ってきた。
その時は、たまたまお客さんもいなくて私と店主さんは二人きり。
いつものように食って帰ろうとした時だった。
「…お客さん、こないだも来てくれてましたね?」
控えめな笑顔で店主さんが話しかけてくれた。


つづく

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