煮干鰮らーめん 圓(エン)§4


「あのラーメンがなぜ上手いのか?」
フットサルの練習の後にスズキさんはトウトウと説明を始める。
頼んでもいないのに(苦笑)
しかも長い(苦々笑)
「マニアに話をさせるとこうなる」という典型パターン(苦々々笑)
なんかね、説明を受けているというよりは静かに説教されてる感じだったけど(苦々々々笑)

「あの店の麺はね、店主が苦労して辿り着いた自家製麺の集大成で卵にこだわ…(省略)…出汁を取る煮干のブレンドを気候によって変えるという熱の入れよう…(省略)…昨今の背油ギトギトで脂肪を食ってるようなラーメンとは一線を画す透き通ったスープは…(省略)…出来立ての見栄えは、店主の『召し上がって下さい』とい想いが詰まった出来栄え…(省略)…店主の人柄が出たスープなんで…(省略)…店主は弟子を取らないんですよ、「自分のラーメンを追求する」というスタンスで「弟子を取るなんてオコガマシイ」っていうか…(省略)…ですからあのラーメンには情熱が入っていて…(省略)…オーソドックスで何も奇をてらわない王道のスタイルこそが『究極のラーメン』…(省略)…だから八王子で一番なんですよ。分かりましたか?」

「ナゲーよ、スズキ」
途中で突っ込んでやろうかと思いましたが、
ソウは出来ませんよねー(;´д`;)ソンナコトイッタラスズキサンニコロサレル
15分程熱っぽく語って頂きました。
「いいですか?私が言った今のコトを踏まえたうえで、もう一度行ってみて下さい。あそこの良さが分かりますから。そして、約束してください。麺を、スープを、そして店主の情熱を味わうと」
…スズキさん、分かりましたよ。
改めて行かせて頂きます。


つづく