Hキューブ


ある日の出来事。
いつもの川ベリの道を歩いてたら、
道端に謎の四角形の物体を発見した。
無駄にデカイ。
なに?
立ち止まってしげしげと眺めて見れば、
それは「雑誌の塊」だった。
百冊は超えるであろうと思われる雑誌がビニールの紐で結ばれている。
そして、雑誌は見事にキッチリ詰まれており完全な四角形を成している。
うーん、几帳面。
感心して、雑誌に眼をやれば、その雑誌には裸体をあらわに悶える女の子の写真。
おっと?
調べてみた。
なんと、この雑誌の塊は全て「Hな本」で出来ているのであった。
ムチムチの子猫ちゃん達が上目使いに私に話しかけてくるではないか!!!!
おー、いかがわしい(笑)
ルンルン♪
鼻の下伸ばしてチョット物色してしまったぞ。
「この几帳面な置き方をみるに、きっと宝物だったんだな。何かの理由で泣く泣く分かれたに違いない。妙なアニメのフィギュアを集めるよりも、男として正しいコレクションだ。捨て主よ、君の涙を私は忘れない」
私は捨て主に親しみと敬意を表し、その雑誌の塊を「Hキューブ」と名付けた。


注意:川ベリにモノを捨ててはいけません。