誉めない女§3


誉めない女、中田英子さん(仮名)。
英子さんの友人と話しました。
ついでにコナイダの一部始終を根掘り葉掘り聞かれました。
とても楽しかったと応えました。
「ふーん、良かったわね。」
「でもね、あなたは間違ってるわ」
なんで?
「英子はね、男は誉めるのよ。英子が誉めないのは女よ。英子のライバルは若い女なの。アノ子にとって、男はライバルじゃないの。ライバルじゃない男を誉めるなんて容易いことよ。そんな社交辞令はお茶の子さいさいだわ。いい?よく聞くの。英子が誉めないのは若い女よ。アノ子はね、異性よりも、同性に強い執着を持ってるの。そんなことも分からないの?アナタたち、英子の鱗粉を吸い込んで、頭まで毒が回ったのね」
アハハハ。
もう笑ってしまったぞ。
俺達も英子さんもヒドイ言われよう。
「麟粉」ってさぁ、英子さんは毒虫か何かだな(笑)
ナイス、レクチャーでした。
かつて英子さんと彼女の間に何があったかは知らんけど、
彼女こそ、英子さんをライバル視しているのかもしれない。
俺の知らない何かがあるのは間違いないわね。
剥きだしの感情トークは面白いが、時々空恐ろしい。
これが巷で噂される「女子の情念トーク」ってヤツか?
「時に女は猛獣になる」って言うし。
まぁ、ソウ言うのは俺だけだけどね。