ハチ公物語


借りてきて見たよ。
仲代達也って超ハンサムだな。
彫刻みたいだったぞ。
彼が出ると画面に清潔感が溢れますわ。
子犬のハチが牛乳を飲む場面、
仲代達也が手を叩いて喜ぶシーンがあるんだけどね。
あのシーンが好きなんだなぁ。
なんでかワカンナイけどね、好きなのさ。


しかし、ドーモ気になるのが主題歌。
予告編にも流れてる音楽。
この主題歌がエンディングで流れるんだけどさぁ、
あれ、ミスキャストじゃないか?
映画を見終わってね、俺は映画の世界に連れて行かれてるわけ。
見事なセットやら衣装やら俳優陣の演技やらでさぁ、
映画の中の時代とか世界観に浸ってるわけさ。
映画の中には渋谷駅前の古い電車やら汽車のカットも入れてある、
そして、秋田犬の出産シーンも。
映像に込められた作り手の気概ってもんを感じるんだわ。
俺はますます映画の世界に浸っていくわけ。
なのに、エンディングクレジットであの音楽を聴かされちゃう。
あの音楽で「ハチ公の世界」が吹っ飛んじゃうのさ。
コッチの世界に強制送還されちゃった感じ。
「まぁ、昔の映画だしね。当時はアノ音楽が流行ってて、そして映画に合ってたんじゃない?」
「配給会社ってのは映画と一緒に音楽も売るのよ。そこも考えて上げなきゃイケナイわよ。」
・・・そうかぁ?
俺なら当時からアノ主題歌に違和感を感じるけどなぁ。
当時流行った歌なら当時見る人には違和感はないかもしれない。
しかし、十数年後に見る人には当時の流行歌なんてサッパリわからん。
そもそもアノ歌が当時流行ったのかどうかも俺には分からんけどね。
うーん、やっぱりアノ主題歌は俺の好みじゃない。
「映画に付ける音楽は自分を主張する必要はない。登場人物の心情に控えめに合わせるだけで十分だ。」
それが俺の好みって気付かされた、十数年ぶりの「ハチ公物語」でした。