「イケメン無罪」

友人に何気なく漏らした。

「外見に拘りすぎる言葉ばかりで疲れちゃうよ」
「『外見よりも中身の方が大事』と思えるようになるにはさ、色んな失敗を繰り返さないと無理かもねぇ」

この言葉に友人は答えた。

「色んな失敗を繰り返したって『外見よりも中身の方が大事』って境地にはたどりツカンよ。経験を得て用心深くなる。せいぜいその程度止まりだよ。『外見も中身も大事』これが真理だ。どっちがどっちって話はナンセンスなわけさ。
 人は人を外見で判断する生き物さ。カワイー女の子がいたら優しくしちゃうし、イケメンには嫉妬する。オマエも同じさ。目が潰れない限り、オマエは同性に対しても、そして異性に対してもルックスに捕らわれ続けるよ。それを否定する必要はないじゃない。そのほうが人間らしくて自然じゃない。
 滝に打たれて、針の山に登って、数ヶ月断食したってカワイイ子が好きに変わりはない。ハードな荒行を乗り越え、解脱した超エライお坊さんだって可愛い子が好きに決まってんじゃねーか。
 だったらオマエも素直に認めてしまえ。『美男美女が好き』と叫んでしまえ!!!」

・・・。
そうかもしんない。
人は一生ルックスに捕らわれて生きる。
そりゃその通りだな。
顔面がキレイに生まれてきた方が生き易い世の中なのかもね。
結局は美男美女がウラヤマシイってことになりそうだ。
人は「外見も中身も大事」。

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